身体0ベース運用法

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身体0ベース運用法 リズム編

人の「動き」のバリエーションは250万年以上前に人類が道具を使い始めてから、その発展とともに増えた。しかし、高度な機械の発達によって一度増えた「動き」は次第に減ってしまいった。例えば木材加工を見てもかつては人力で切り倒し、製材していたものも今では機械で行なっています。人力で行なっていた頃、そこには身体運動による作業の「リズム」がありました。繰り返し繰り返し反復する中で楽に効率良く作業ができる気持ちのいい「リズム」です。おそらく、そういった職人が集まる地域では作業のリズム音が鳴り響いていたことでしょう。
この「リズム」は「目的(叩く、削るなど)」・「物(道具)」・「身体(動き)」の三つの関係性によって決まってくる。つまり、[目的 × 物 × 身体=リズム]となり「物」が変わると「リズム」も変わる。「リズム」が変わると「身体」が変化することになる。

リズム編ではこの仕組みを使う。特定の「目的」に似た「身体(動き)」に他の「リズム」を当てはめる。そうすると、その「リズム」に合わせるために「身体」が変化していく。
例えば「叩く・打つ」という目的を持つ「丸太の削り」に「うどん打ち」の「リズム」を当てはめるとリズムのテンポは速くなり、違う「身体」操作をしないとその「リズム」を打つことができない。このなかで変化する全身の動きを観察することによって動きの仕組みを理解する。